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【書評】誰でも文章を書くからこそ読んで欲しい。「コンテンツ・マーケティング64の法則」の紹介

投稿日:2020年1月19日 ➡︎ 更新日:

 

今回は「コンテンツ・マーケティング64の法則」という本を紹介します。

 

タイトルからなんとなく予測できると思うかも知れませんが、

そうです。これはマーケティングに関する本です。

ですがこの本、実は「誰もが読んだ方がいい」と思うところが結構書かれていました。

 

というのも、この本は前半の部分がほとんど「ライティング(書くこと)にフォーカスされているからです。

つまり文章を書くうえで、何が重要なのかということを詳しく書いているんです。

 

考えてみれば、文章を書かない人って、ほとんどいないと思います。

物心ついた辺りから、誰でも文字や言葉を使って、

誰かに意識を伝えていますよね。

 

ということは、これって誰でも「読んだら得するな」って思ったんです。

なので今回はこの本の中から、

「書くこと」について特に重要だなと思う5つの法則を抜き出して紹介していきます。

 

目次だよ

1の法則:【あなたもライター 誰でもものを書く】

「この最初の法則は、これまで一般的に「コンテンツ」と考えられてきたもの

だけでなく、すべてのコミュニケーションを改善するための一種の武装準備

と考えてもらいたい。(中略) 自分が使う言葉を、自分(と社会)が何者であるかを

オンライン世界で表現する重要なピースとして見る」(P.33)

 

出だしでも書きましたが、書くというのは誰でもすることです。

TwitterLINE、メール、手紙、日記など、

現代人で文章を書かない人はむしろ限られています。

 

小学生になる頃には平仮名を覚えて作文を書けるようになります。

小学生ですら、文章を書き始めるのですから、

大人になると、なおのことその頻度は増します。

 

だからこそ書くことが大事なんだと、

この法則からあらためて再認識させられます。

 

2の法則:【習慣のチカラ】

 

「書くことを習慣にすること、なぜなら、作家のグレッチェン・ルービンが書いているように、「習慣とは毎日の生活を築く見えない建築家」なのだから。」(P.35)

 

決まった時間に決まった量だけこなす。

これを毎日繰り返すだけで、書くチカラは徐々に上がっていきます。

 

作家で有名な村上春樹も毎日決まって原稿用紙10枚を書く習慣を身につけているそうです。

 

さらにこの本では毎日書くことがどうして大切なのかを、

著述家のジェフ・ゴーインズの言葉を引用して次のように書いてます

 

「週に1回することは、そもそも習慣とは呼べない。それは義務になる」(P.39)

ローマは一日にしてならず。

 

いきなり上達することは無理でも、

日々コツコツと積み重ねることで、大きなチカラが身についていきます。

 

毎日書く時間はそんなに多くなくても大丈夫です。

10分だけでもいいんです。

1日の中で書く時間を決めてトライしてみましょう。

 

9の法則:【書き始める】

 

「ひどい文章を書くのはつらく、憂鬱な作業になるかもしれない。それでも、少なくともあなたは何かを書いている。頭の中から混乱した言葉を取り出して、パソコンの画面か紙の上に移動させている。それができれば、後からまた戻ってきて、もっとまともな文章に整えていく作業を始めることができる。」(P.66)

 

文章を書くうえで一番億劫なのが、「最初の一文が書き出せないこと」だと思います。

 

その答えはおそらく、

「最初から完成された文章を書こうとしている」からじゃないでしょうか。

 

ですがこの本では、書き始めから凄い文章を目指しちゃいけないと言ってます。

 

完成された文章から書き始めるということは、

頭の中でアイディアを編集するという、とても負担の大きなことをしています。

そんな状態だといつまでたっても手が動きません。


それよりも、
とにかくキーボードを叩く方が、

はるかに生産性が高いんです。

大丈夫です。あとからいつでも書き直しができます。

 

彫刻をするときは、削るための木材や石がないと始まりません。

加工するためには、目の前に材料がないと。

 

11の法則:【リライト】

 

「比喩をうまく使い、構成をすっきりさせ、最高のライティングを目指す——以上」(P.72)

 

9の法則でとにかく書き出し尽くしたら、

その先はリライトのターンです。

 

これは動画で言えば、編集にあたります。

今ネットに流れている動画のほとんどは

編集(リライト)が施されているはずです。

より見られる動画というのは、

この編集(リライト)があるからと言っても過言ではありません。

 

そもそもなぜ人はリライト(書き直し)するのか。

それは「読んでくれる人のためにもっと読みやすい文章にしたい」

という想いがあるからです。

 

1の法則でも書いたように、

書くこととはすべてのコミュニケーションを改善するため」にあります。

それは、読んでくれる相手のことを考えるからです。

 

文章の素晴らしいところは、口で言うのとは違い、

後から書き直して、より鮮明に、自分の言葉(想い)を伝えられることです。

だから、リライト(書き直し)はとても重要なんです。

 

何かプレゼントを送るにも、

梱包したり何かを付け加える工夫をすることがあります。

これは、相手により喜んでもらえるようにした結果ですよね。

 

料理は見えないところでたくさん手を加えるから美味しくなるんです。

 

18の法則:【比喩】

 

「未知のものを既知のものと比較して表現するのが比喩で、複雑なプロセスやコンセプトを、関連のあるよく知られた具体例を使って説明する。」(P.101)

 

リライトと似ているところですが、「比喩」という要素も大事です。

比喩は人に何かを説明するときには欠かせません。

学校の教科書のような、理屈だけ書かれた文章は面白くありませんよね。

そこに具体的に分かりやすい何かに置き換わったもので説明されると「なるほどな」と、

概念的に理解しやすくなります。

 

例えば、ここまで紹介した法則を比喩的にすると、、、

 

【第1の法則】 「あなたもライター 誰でもものを書く」

→(比喩)「あなたも人間 誰でも身体を動かす」だから身体(書くこと)を鍛えましょう。

【第2の法則】 「習慣のチカラ」

→(比喩) ローマは一日にしてならず。日々積み上げることが大事です。

【第9の法則】 「書き始める」

→(比喩) 材料無くして彫刻はできません。或いは料理の前には食材の調達をしましょう。

【第11の法則】 「リライト」

→(比喩) 彫刻を削りましょう。或いは、調理して美味しく仕上げましょう。

 

、、、こんな感じでしょうか。

 

何かに置き換えて説明できるというのは、

それだけで自分の言葉としてとても価値あるものになります。

是非これも意識して練習してみてください。

 

終わりに

 

本書では「文章を書く」という点だけでも、十分に読む価値のある本だと思います。

この他にもマーケティング目線で必要な法則がびっしり書かれています。

一般的な書籍と比べて多少いいお値段しますが、

それでも「お値段以上」だと思います。

 

是非、興味があれば一度読んで見てください。

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