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思考

学習の方法は「体験」すること。調べることとの違いについて

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勉強
 
何かを学習するというのは、簡単なことではありません。
長い時間机に向かって勉強をし続けていても、成果がでないこともあります。
 
もしかしたらその勉強方法には根本的な勘違いがあるのかもしれません。
というのも、勉強は単に「調べる」ことであって「学習」とは違うからです。
まずは学習とはそもそも何かを理解するところからはじめてみましょう。
 
 

こんな人におすすめ
勉強しても成果が出ない
何か学習するのに効率の良い方法を知りたい
学習のやり方がよくわからない

 

目次だよ

【「調べる」と「学習」は違う】

授業
まずは「調べる」ことと「学習する」ことは違うというところから説明します。

[調べるの定義]

調べるとは「わからないことや不確かなことを、いろいろな方法で確かめる。調査する。研究する。」

goo辞書より

つまり持っていない情報を見つけて集める行為です。
これが一般的にいう勉強と言われる行為になります。
しかし、この段階ではまだ学習とは言えません。
なぜならこの行為は単に情報を集めているだけに過ぎないからです。
 
 

[学習の定義]

学習とは「3 人間も含めて動物が、生後に経験を通じて知識や環境に適応する態度・行動などを身につけていくこと。不安や嫌悪など好ましくないものの体得も含まれる。」

goo辞書より

調べて手に入れた知識を使った体験が学習になります。
知識そのものは、単なる情報に過ぎませんから何の効力も発揮できません。
その知識をもとにして行動し体験することで初めて本当の価値が出てきます。
学習は身体全体で体験する必要があります。
 
 

[「調べること」と「学習する」ことの関係]

この関係は例えるならパソコンとソフトに似ています。
 
「調べること」はソフトをダウンロードしたような状態です。
ダウンロードしただけではソフトを使えません。それは単なるデータの集まりのままです。
使えるようにするには、ソフトをインストールさせる必要があります。
インストールしたソフトを起動させ、正常に機能しているときこそ「学習」したと言えます。

[定義のまとめ]

以上のことから調べることと学習の違いは次の通りにまとめられます。

 

「調べる」は学習に必要な知識を集めること

 

「学習」は調べた知識を使って体験し身体全体で理解すること

 
 

 

【真の学習は体験にしかない】

発見
 
上記で説明したように、学習に必要なのは体験です。
体験することでしか学習できないとも言えます。
 
 

[情報を得るだけでは脳は理解できない]

テレビの情報番組で取り上げられている「○○健康法」や、
流行りの健康本には実用的なものがたくさんあります。
 
こうした情報が目に止まることが、最近では特に多くなってきたと思います。
あるいは昨今では副業をすすめる話題が後を立ちませんね。
 
そういった情報を知ってみれば、「確かにそうだろうね」と何となくは分かる感覚があります。
ですがそれをやったことがないという経験もあると思います。
やった方がいいと思っているけど、全くそれができない。
これはとても不思議ですね。
 
この「分かっていてもできない」という経験は誰にでもあると思います。
ですがその理由はとても簡単です。
脳は単に情報として記憶しているだけであって、身体で使えることを理解できていないからです。
 
パソコンの例えのように、情報を記憶するだけというのは、単純にデータをダウンロードしただけです。
いくらたくさんダウンロードしたとしても、それらをインストールしないと意味がありません。

[体験するからこそ学習できるようになる]

野球、サッカー、テニス、マラソンなど、
スポーツは実際に身体を動かすことで身につくものです。
 
本に書いてあるルールや技をいくら読んでも上達できないように、
知ったことは実践し体験してみないと学べないことはたくさんあります。
 
逆に言えば、何も知らない状態であっても行動し続けると学習ができます。
それは攻略法を知らないまま迷路を歩くようなものです。
どのようにしてゴールにたどり着くか知らなくても、
歩き続けていればいつかはゴールは見えてきます。
これは偶然の発見によって「ここがゴールか」と気付き学習へと繋がります。
 
世の中にはこの偶然によって多くの発見があり、その中には日常でも欠かせないようなものもあります。
例えばマジックテープは、散歩の帰り道に服に実が付着していたことを偶然発見して開発されました。
またペンキの原料の代替品を作ろうと試行錯誤していたらプラスチックが誕生した、という話もあります。
このように偶然見つけ発見したことから、もっと学ぼうとして調べるという行為に移ります。
何も知らず行動した結果、色んなことを学習し、より高度に発展させるために調べることをはじめるんです。
 
本来は学習→調べるというのが学びの本質です。
調べる→学習は既にある知識を身体に染み込ませるための順番です。
 
言い換えれば調べるとは学習効率を上げるための補助的な存在です。
さらに言えば調べられることというのは学習がしやすいとも捉えられます。
 
 

【経験によって学習する方法】

成長
 
ここからは、実践し経験することで学習するにはどうしたらいいか考えていきます。

[まずはやってみる]

始めはとにかく、今の自分が持っているだけの知識を活用してやってみましょう。
 
もちろんその段階では、できなことの方が多いはずです。
まず何から始めたらいいのか、その入口すら見つからないかもしれません。
或いは「知っている」と思っていたのに、よく分からず身体が動かないかもしれません。
 
でもそれで大丈夫です。
大切なのは今の現状を知ることだからです。
今の自分がどこまでできるのか分かれば次のステップへ進めます。

[問題点をあげる]

見つけた問題点をあげてみましょう。
 
やり方が上手くないのか、時間がかかりすぎているのか、
そもそも何から始めたらいいのか、知っていたはずなのにどうして思い出せないのか。
このように、今の自分に足りないものを少しずつあげてみましょう。
この行為自体も、何も知らないうちにする最初の学習行動と言えます。

[足りないものを集める]

問題点をあげたら、あとはそれを補う行動に移ります。
 
ここで「調べる」ことが始まります。
この段階で「調べる」ことを始めると、問題だったことを補うという目的が明確になるため、
必要な知識を集める速さが断然に違います。
 
人は求めることで自分の能力を無意識にでも発揮させられます。
実際に調べる方法はいくつかありますが、
より簡単で確実な方法は大まかに分けると以下になります。
 
– インターネットで検索する
インターネットは偉大です。もはやこれでほとんどの悩みは解決されるのではないでしょうか。
「まず何を始めたらいいか」という疑問のほぼ全てはここに答えがあります。
過去に存在する様々な情報が存在するので、
まずは一度、検索をしてじっくり探してみましょう。
 
– 本を読む
 
とは言えインターネットの情報だけでは、より専門的な知識を知るには限界があります。
そこで本の出番です。
一冊の本には、その知りたい分野の専門的な知識がこれでもかというくらい書かれています。
一冊でも十分効果はありますが、さらに詳しくなるには、
複数の同じような本を読み比べることで大きな発見が得られます。
 
– 人に聞く
もっとも効果があるのは人に聞くことです。
人の話には新鮮な情報がたくさん詰まっています。
またインターネットや本など、文字や図からだけではなく、
人から直接聞くと違った伝わり方があります。
そこからくる発見も大きいです。
また人と関わるという体験も学びそのものとして見ることもできます。

[調べたことを使う]

集めた知識をもとに再び実践しましょう。
 
繰り返しますが、知識は使うことに意味があります。
そして実践の結果がどうなったのか振り返りましょう。
その体験こそ学びとなります。
もちろん、うまく行かないことが多いと思いますが、それすらも学びです。
 
そしてうまくいかなくなったらまた調べましょう。
そしてまた実践して体験します。
体験し続けることで上達する糸口が見つかり、その結果うまくなっていき、
またその体験も大きな学びとなります。
 
 

【学習は楽しい】

勉強
 
学習は実はとても楽しいものです。
 
なぜなら学習してできることが増えれば、
自分の可能性が広がって、不可能と思えたものが実現できるからです。
 
たとえ夢がなくても、何かを学び続けて可能性を広げた先に、
本当にやりたいことが見つかるはずです。
新しいことを学べられるのは、人に与えられた特別な才能です。
 
ただ、学習するのは楽しくても楽ではありません。
時間がかかったり難しくて何度も挑戦し直さなければならないかもしれません。
 
その過程をやり抜く方法は、習慣にすることです。
習慣になると楽でなくても無意識に続けられます。
習慣を身につける方法は過去の時期でも紹介してありますので、
気になったらぜひ読んでみてください。
 


 
 

-思考

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