悩むことは誰にでもあります。仕事で大きな失敗をしたり、人間関係がうまくいってなかったり、体調がなかなか治らなかったり。目の前の問題が残り続けると、人は悩んでしまいます。
けれど、人によって悩む頻度が異なるのも事実だと思います。自分は悩むことが多いしなかなかそこから抜け出せないのに、あの人は悩みがなさそうに見えるのはなんでだろうと感じることはありませんか。その違いは悩むようなことがあっても悩みから抜け出す方法を知っているかどうかです。
今回は悩みから抜け出せない理由とそこからの脱出方法について考えてみます。
・悩みから抜け出す方法を知りたい
・悩まずにいられる方法を知りたい
目次だよ
【悩みから抜け出せない理由】
[悩みは何も解決してくれない]
悩みは基本的に苦しむだけであって何も解決してくれません。
悩むとは一言でいうと、ある問題に対して解決方法を見つけられずに苦しみ続けたり、問題の先にどんな辛い思いをするのかが予測できずに不安で怯えることです。もし問題があったとしても、それが直ぐに解決できていれば悩む必要ありませんよね。解決方法が分からず苦しいと感じるときに悩みが始まります。同じ思考を回しているだけで抜け出せていないんです。だから状況が変わらずにいつまでも悩み続けてしまいます。
[悩むことと考えることは違う]
目の前の問題を解決したいと思っていたとしても、「苦しいなぁ…」「辛いなぁ…」と感じている間は単に悩んでいるだけになります。ただ感情に飲み込まれているだけです。それは考えて解決するために具体的な対策を見つけることとは違います。このように、感じたことに囚われていると悩みから抜け出せずに苦しみ続けることになります。
【悩みから抜け出す方法】
[悩む前に考えよう]
悩むと考えるは違うんだということを忘れないでください。今の自分はただ悩んでいるんだと気付いてください。悩みは何も解決してくれないことを思い出してください。
解決するためには、自分で行動するかありません。それは自分がこの世に働きかけなければ何も変化が起きないからです。逆に言えば動き始められれば解決に近づけるんです。どうしたら解決するのか、冷静になって考えればいんです。
[現状を文字にする]
今ある悩みを文字に起こしましょう。自分は何に悩んでいるのか、頭の中だけで回すのではなく、文字にして目の前に出してみてください。
人は他人の行動に対しては正論が言えるはずなのに、自分のことになるとそれがほとんどできません。それには他人の視点が必要なんです。文字にすると、この他人としての視点を手に入れることができるんです。自分の中に他人の視点を取り入れることで人は冷静に物事を考えられるようになります。
書くのはノートでもチラシのうらでもなんでも大丈夫です。まずは書き出してみましょう。
[最悪を想定する]
[悩みは何も解決してくれない]でも書いた通り、問題の先にどんな辛い思いをするのかが予測できないときに悩み始めるんです。悩みの根幹には恐怖があります。自分がこの先どうなるか分からない、そんな恐怖が悩みの正体でもあります。
だとすると、まずはこの先起こる最悪の状況が何なのかを考えてみましょう。もしそれが分かれば、とりあえずそれ以上に悪いことは起こりません。その時に感じるであろう恐怖が悩みの素だからです。あとはそれを解決するにはどうしたらいいかを考えるだけでいいんです。
例えば仕事で大きなミスをしたとします。普通ならこの先どうなるんだろうと具体的な対策よりも、やってしまったという後悔やこの先の不幸な未来に悩み続けるでしょう。このときに最悪な状況は何かを考えます。この場合、最悪な状況は会社をクビ(解雇)になることでしょうか。もしそうなら死ぬわけではないと分かりますね。後は失業したら何をすればいいか考えます。今ではインターネットで検索すると、失業保険をもらう、転職の方法を知るなど、失業後に何をすればいいのか教えてくれるサイトがたくさんあります。職を失ったからといって全てが終わりではありません。そこには必ず次のとるべき行動があります。後は対策通りに動く準備をするだけです。ここまでくれば悩む必要なんてありません。人は行動に集中すると、今まで悩んでいたことなんて忘れてしまいます。もしも、その最悪の状態が起きなかったとしたら、それこそ幸いですし、そのことで悩み続けていたことがバカバカしく思えるはずです。
最悪の状況を想定しておくことで、行動することに集中できるので悩みを忘れられます。
[計画をたてて動く]
最悪を想定して対策が見つかったらあとは動くだけです。ここで大切なのは事前に計画を立てることです。なぜなら頭の中だけでいつ行うのか管理するのは大変だからです。悩むほど困った状況だとしたら、あまり冷静ではなく頭の中だけで行動を管理するのは難しいはずです。[現状を文字にする]と同じように、行動することも目の前に書き出せば自分のすべきことがはっきりできて気持ちが楽になります。
またやるタイミングをはっきりさせないと、結局楽をして後回しにしてしまうかもしれません。その結果、何も対策ができずに予想していた最悪の自体が起こり、ものすごく悔やむことになります。計画は目に見える形で残しておけば、後回しを防げるんです。その時がくるまで覚えておく必要がないので、目の前のことに集中できます。後悔しないためには計画が大事だということは過去の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。
【悩まずにいるためには】
ここまで悩んでしまったときの脱出方法を紹介してきましたが、そもそも悩まないようにするのが一番です。病気も治療より予防に力を入れて起こりにくくする方がずっと幸せです。そんな予防的な方法も紹介していきます。
[悩む前に考える習慣を作る]
もしも問題が起きたり、不安にかられるようなことがあるなら、そこから最悪な事態がなにかを考える習慣をつけましょう。最悪を想定できたら、対策を考えればいいんです。具体的な方法について真剣に考えるようになれば、人は悩むことなんてできません。悩むことが多い人は、この習慣が身に付くだけで、悩む回数はぐんと下がると思います。
また、悩みは何も解決してくれないことも定期的に思い出しましょう。
[予定を埋めて行動し続ける]
人は同時に2つのことを考えられません。目の前のことに集中していると悩むことができなくなります。テキパキと行動できる人は、悩みが少ないんです。それは忙しく動き続けると悩む暇が持てないからです。
それほど忙しくないという人も予定を埋めることはできます。自分にとって重要なことをやればいいんです。重要なこととは、後になってやっておけば良かったと思うことです。つまりやらなければ後悔するようなことです。これについては過去の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
[瞑想をする]
悩まないようにするために瞑想はかなりおすすめできます。瞑想を習慣にすると、心が穏やかになるからです。そもそも悩むような状況でも悩みだと感じない精神を持てるのが理想でしょう。瞑想はその他にも様々なメリットがあるので習慣として取り入れてみてください。10分〜20分程度の瞑想をできれば毎日行うのが良いですね。