何かを知ったときに、それを人に伝えるのは難しいです。
もしも「うん知ってるよ」、「いやそれ間違ってるよ」なんて言われるとショックに思うときもあります。
「言わなければよかった」と思うでしょう。
しかしそれでも気にせずに堂々と言ってしまう方がいいです。
というのも、知ったことを人に伝えるというのは、
それだけで多くのメリットがあるからです。
今回はその理由を紹介していきます。
・言いたいことがあるけどみんな知ってるだろうなと思って躊躇してしまう
・新しく知ったことを伝えたいけど間違っていたらどうしようと思ってる
・知識の浅い自分が言っても誰も聞いてきれないと思ってる
目次だよ
【伝えれば伝えるほど知識が身に付く】
・人が一番記憶できる条件は、人に教えること
人が記憶を定着させる方法はいくつかありますが、
とくにその中でも人に伝えることがもっとも効率が良いとされています。
これはインプットとアウトプットが同時に行われるからです。
例えば人に口頭で伝えるとしたときです。
・整理した情報を音声に変換してアウトプットする
・声にした音が自分の耳に入る、そのときの相手の表情や反応が目に入りインプットされる
これは文字にするときにも、同様に頭の中の情報を整理し書くという動作が発生します。
その後出来上がった文章が自分の目に入ることで、また自分の中にその情報が入っていくのです。
人に伝えるとは自分にも再度教え込むことでもあります。
・正しい知識が貰える
自分が知った知識が、必ずしも全て正しいとは限りません。
当然、間違いがあれば指摘もされるはずです。
ですがそこで落ち込む必要はありません。
間違いは素直に認めてしまいましょう。
その時、その場で持っている知識を修正すればいいだけのことです。
もしも誰にも伝えずにそのまま自分の中だけに留めてしまうと一生誤ったままです。
知らされるは一時の恥、知ったフリは一生の恥です。
正しい知識をもらえたことには素直に感謝しましょう。
また調べ直すきっかけにもなるので、新しい発見にも繋がります。
ただし、知った知識が本当に正しいか、
伝える前によく調べてることを忘れないように。
【人に伝える言葉にする能力が重量だから】
・自分の言葉として発することに意味がある
新しく知った知識は自分の言葉にするからこそ自分のものになります。
自分の言葉にすることで、頭の中の隅々までその知識が浸透していきます。
また概念だけ取り入れるよりも、言葉にすることでさらに理解が深まります。
・大抵の人は言葉にできない
頭の中の概念を言語化するのは難しいです。
なので概念として取り入れて言語化しない人は多いのです。
頭では分かっているけど説明できないというのはこれが原因になります。
なので、言語化するというのは、たとえ多くの人が知っていたとしてもやる意味があります。
・中学生でもわかり易く説明する
言葉にして発信するからには、わかりやすさを意識しましょう。
なぜなら、発信するとは伝わることが前提だからです。
一つの目標として、中学生でも理解できる言葉にすることです。
難しい言葉はできるだけ分かりやすい意味やたとえに置き換えるとより伝わりやすくなります。
テレビの情報系番組は、誰にでも分かってもらえるように工夫がされているので参考になります。
【知らない人だってたくさんいる】
・最初は誰も知らなかった
どんな知識も世の中全ての人がそれを知っているわけではありません。
はじめは誰もがそれを知らないのです。
その知るタイミングは人にとって違います。
つまり、誰かが伝えるからこそ、誰かが知るきっかけになれます。
・あなたが最初の一人になれる
あなたが伝えることで、はじめてそれを知る誰かがいるはずです。
その人にとっては、あなたが知るきっかけとなった最初の一人です。
たとえ99人にはすでに知っている知識であっても残った一人にはじめて伝わればいいのです。
そこに伝えることの本当の意味があります。
【知っていることが重要であると気づかせる】
・もしも知っていたら
伝えたことがすでに知っているとしても問題はありません。
なぜなら、伝えたその瞬間に共通する知識をもてた喜びがあるからです。
人は分かり会えたときこそ強い信頼関係が気付かれます。
同じ趣味を持った人同士が仲良くなるのは、
深く知っている知識を共有できているからこそです。
また知っている知識を発信していれば、それに理解しさらには強く共感してくれる人が集まり、大きな輪となっていきます。
これも発信することの大きなメリットです。
・再認識させることで活用するきっかけとなる
たとえ知っていてもそれを活かすきっかけというは案外少ないのです。
改めてそれを聞かせれることで、再認識し聞いた人の中に強い関心が向きます。
そのことで行動するきっかけになることもあります。
知らせることがやる気スイッチになるのです。
【知ったことが使えているか確認してみる】
最後に一番重要なことです。
・知っていることとできることは違う
知っていることと、それができることは別です。
行動できないのは、そもそも知った気になっているだけかもしれません。
これを確かめる方法は一つ。実際にやってみるしかありません。
もしもそれがうまくいかない場合には、やり方に慣れていないのか、そもそもまだ知らないことがたくさんあるかです。
そのとき、はじめて本当の意味で「知る」ことになります。
実用的な本について、ネットにある要約だけを斜め読みして理解したつもりになっても、
現実で何も変わらないということはよくあります。
それは、実際に行動して使うには、要約だけでは分からない細かい知識がたくさん必要になるからです。
知った知識について、本当に自分が使えているか確かめてみましょう。
・使うから意味がある
一番大事なのは知っていることを活用することです。
知識はあくまでも行動するための手段なのですから。
しかし、それを忘れて知識を得ることばかりに気をとられるのはよくあることです。
まずはこのことを忘れずにしましょう。
有言実行というように、知った知識は伝えることと活用することをセットに考えましょう。